第四次産業革命による産業構造の変化や働き方改革による雇用の流動化等、企業を取り巻く環境は大きく変化していますが、公正取引委員会も、これらの市場環境の変化を受け、新たな時代に合った競争政策を進めています。例えば、オンラインプラットフォーマーによる各種の行為に対し優越的地位の濫用規制や拘束条件付き取引を根拠に法執行を強化し、また、人材と競争政策に関する検討会報告書を公表し、流動化する雇用市場に対する独禁法の適用について新たな考え方を明らかにしています。
本年6月には日本版司法取引が導入されますが、これにより、公正取引委員会による独禁法違反の犯則調査手続に対する実務的対応が大きく変わることが予想され、企業法務に大きな影響を及ぼすものと考えられます。
企業結合については、日本企業による海外企業のM&Aが増加する中、経済産業省が海外ガン・ジャンピング規制についての実態と対策調査報告書を発表するなど、国際的な企業結合における独禁法上の問題への関心がますます高まっています。
本勉強会では、このような近時の状況を踏まえ、独禁法実務に関する近時の主要なトピックを取り上げ、ディスカッションを交えつつ、実務上押さえておくべき対応策を解説いたします。
» 勉強会ご案内パンフレット[PDF:223KB]
開催概要 | |
日 時 | 2018年6月15日(金) 17:00 ~ 18:30 |
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会 場 | 大江橋法律事務所 MAP 東京都千代田区丸の内2丁目2-1 岸本ビル2F |
定 員 | 40名 ※申込み多数の場合は、抽選の上、抽選結果をご登録のメールアドレスにお送りします。 |
参加費 | 無料 |
ご持参いただくもの | 筆記用具/受付時に名刺 |
お申し込み方法 | 受付を終了いたしました。たくさんのお申し込みありがとうございました。 |
プログラム概要 | |
17:00~18:30 | 講師によるワークショップ(質疑応答を含む) |
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【講師紹介】
大江橋法律事務所
弁護士 小田 勇一(おだ ゆういち)
2004年一橋大学法学部卒、2006年一橋大学法科大学院修了、2007年弁護士登録、2008年より弁護士法人大江橋法律事務所勤務。その間、2015年5月Washington University in St. Louis School of Law卒業(LL.M.)、2015年9月~2016年7月Weil, Gotshal & Manges LLP(New York)Antitrust Section勤務。主な取扱分野は、国内外の独禁法に関するアドバイス、調査、訴訟、企業結合審査対応、その他行政法規対応。独禁法速報「人事担当者が留意すべき独占禁止法上の諸問題ー日米競争当局の検討を契機として」NBL1119号13頁(2018)(共著)ほか執筆。
弁護士 菅野 みずき(かんの みずき)
2004年東京大学文学部卒、マスコミ勤務後、2010年東京大学法科大学院修了、201 1年弁護士登録。2014年University College London卒業(LL.M.)。ブレークモア法律事務所、アンダーソン毛利友常法律事務所を経て、2016年より弁護士法人大江橋法律事務所勤務。主な取扱分野は、独禁法、訴訟、一般企業法務。
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