今日の企業にとって、「選択と集中」は、財務的に逼迫した状況になってから不可避的に強いられる戦略のみを意味するものではなく、より積極的に事業効率を向上させ競争優位性を高める戦略を意味するようになってきています。そして、カーブアウト型M&Aはそのような選択と集中のための事業ポートフォリオの入れ替えを効果的に行う手法として利用されますが、カーブアウト型M&Aはそれだけではなく、まだ本格的に事業化されていないシーズを切り出して他のパートナーと共同事業としてインキュベーションを行っていくケース、各パートナーがそれぞれの事業を切り出して統合させることにより強みを持った共同事業会社を創出するケース、競争法上の理由から一部事業の切り離しが必要となるケースなど、様々なシチュエーションで利用されてきています。もっとも、カーブアウト型M&Aは、法的観点から見たとき、どのようなストラクチャーを用いるかに始まり、潜在債務の遮断、労働者の承継方法、表明保証のあり方、スタンドアローン問題など、通常のM&Aに比べても非常に多くの法的問題点に目配りをしながら案件検討をしていく必要がありますし、契約構造や契約条項についてもテクニカルなメカニズムへの十分な理解が必要です。
本セミナーでは、カーブアウト型M&Aにおいて留意しなければならない法的ポイントをなるべく幅広く網羅しつつ、実務的な観点から解説いたします。
» セミナーご案内パンフレット[PDF:234KB]
開催概要 | |
日 時 | 2017年8月1日(火) 14:00 ~ 17:00(開場 13:30) |
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会 場 | トムソン・ロイター赤坂オフィス セミナールーム MAP 東京都港区赤坂 5-3-1 赤坂Bizタワー30階 |
定 員 | 50名 ※申込み多数の場合は、抽選の上、抽選結果をご登録のメールアドレスにお送りします。 |
参加費 | 無料 |
お申し込み方法 |
満席のため受付を終了いたしました。たくさんのお申し込みありがとうございました。 お申し込みくださった方全員に抽選結果のメールをお送りいたしました。 (2017/07/24 10:38頃) ※迷惑メールフォルダに届いている場合がありますのでご確認ください。 |
プログラム概要 | |
14:00~15:15 | カーブアウト型M&Aの法的実務① |
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15:15~15:30 | 【製品紹介】新発売Practical Lawのご紹介をいたします |
15:30~15:40 | コーヒーブレイク |
15:40~16:55 | カーブアウト型M&Aの法的実務② |
16:55~17:00 | 質疑応答 |
【講師紹介】
アンダーソン・毛利・友常法律事務所
パートナー弁護士 龍野 滋幹(たつの しげき)
2000年東京大学法学部卒業。2002年弁護士登録、アンダーソン・毛利・友常法律事務所入所。2007年に米国New York University School of
Lawの修士課程を修了後、2008年ニューヨーク州弁護士登録。2007年から2008年にかけてフランス・パリのHerbert Smith法律事務所にて執務。2014年11月から東京大学大学院薬学系研究科・薬学部「ヒトを対象とする研究倫理審査委員会」審査委員。企業買収、ジョイント・ベンチャー、クロス・ボーダー投資案件に精通している。国内外の様々なタイプのM&Aに関与してきており、各種M&Aに関する講演も数多く行っている。
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