教育支援活動

 

教育活動支援

早稲田大学法科大学院「リーガル・リサーチ アンド プレゼンテーション」
(ウエストロー・ジャパン株式会社 寄附講座)をサポートしました。

早稲田大学法科大学院において、「リーガル・リサーチ アンド プレゼンテーション」の講義が行われました。この講義は弊社による寄附講座として、大学院法務研究科生を対象に開講されました。成績優秀者に、「ベスト・リーガル・リサーチャー賞」が贈られました。


授業情報

科目名 :リーガル・リサーチ アンド プレゼンテーション
担当教員 :児島幸良 教授 (森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士)
開講箇所 :大学院法務研究科


シラバス情報

授業概要
法律実務家に必要となる法律調査及びその結果についてのプレゼンテーション能力の涵養を目的とする。かかる目的を効果的に達成するため、基礎編⇒応用編⇒プレゼンテーション実習の三部構成とする。講義には、Westlawの国内外のデータベース及びその他本学において利用可能な各種法令・判例・文献データベースを使用する。講義内容に応じて、ウエストロー・ジャパン株式会社のインストラクター、本学の法律文献センター職員、弁護士などを随時ゲストスピーカーとしてお招きする予定である。最終回には各自のレポート及びプレゼンテーションについて講評を行うとともにその結果に基づき優秀者を表彰する。

授業の到達目標

法律実務家に必要となる法律調査及びその結果についてのプレゼンテーション能力の涵養


授業計画

  • 第1回:リーガルリサーチ基礎編(総論・法律データベース論)
  • 第2回:国内(1)(法令調査)
  • 第3回:国内(2)(判例調査)
  • 第4回:国内(3)(文献調査)
  • 第5回:海外(法令・判例・文献調査)
  • 第6回:リーガルリサーチ応用編(総論)
  • 第7回:訴訟関係(国内)
  • 第8回:訴訟関係(海外)
  • 第9回:M&A関係(国内)
  • 第10回:M&A関係(海外)
  • 第11回:受講者プレゼンテーションのガイダンス
  • 第12-14回:受講者プレゼンテーション
  • 第15回:レポート及びプレゼンテーションの講評・表

児島先生からのコメント

寄附講座3年目を終えて
知識をインプットする授業が圧倒的に多い従来の法学教育ではなく、実務に就いた後に問われるアウトプットの方法をトレーニングする機会を設けました。
「リーガル・リサーチ」の内容を実務的に拡張し、アウトプットの手段としてのプレゼンテーションを取り込んだ授業に、多くの学生が集まり、受講してくたことを大変うれしく思っております。
今年も、寄附とゲスト講師派遣を通じて本講座の開講を可能にしてくださったウエストロー・ジャパン株式会社に感謝しております。

受講者

「リーガル・リサーチ アンド プレゼンテーション」を終えて

早稲田大学大学院法務研究科2年
佐々木康之郎さん

1. リーガルリサ―チアンドプレゼンテーションの講座を取った理由
私がリーガルリサーチアンドプレゼンテーションを受講したのは、この授業が設置されている意味について興味を持ったからです。法学をかじった者であれば、判例検索等の情報探索能力は、多少は身に付くと思われます。しかし、ロースクールにおいて、あえてこのような授業が開講され、それを実務家が担当しているということは、実務において要求されるリサーチ能力は学生の想像する以上のものであり、しかもそれをできていない者が少なくない、というメッセージを感じたからです。

2. 授業で心に残った内容や興味深かった内容
本授業では、リサーチやプレゼンテーションの方法論はもちろんですが、実務家として働く際に留意すべき点を多く伺うことができました。実務家として当然必要とされるものではあるが、教科書からは決して得られない情報を、一流の弁護士から聞くことができたのは非常に大きな財産であると思います。

3. Westlaw Japanを実際使ってみての感想
Westlaw Japanを使ってみて思ったのは、利用者の利便性を重視して作られているということです。最初のページに「キーワード」として抽象的な検索できるようになっており、迅速さというインターネットの特性をうまく利用していると感じました。また、電子媒体のデメリットとして、自分の欲しい情報を探すには画面をスクロールしなければならないという点が挙げられますが、本サイトでは目次によりそれを補っている等、利用者のニーズをよく理解されてシステムを構築されているなという印象を持ちました。

4. 将来の目標
児島先生もおっしゃっていましたが、今日では一般人でも簡単に情報を得られることができる以上、今後弁護士に要求されるのは、より複雑で専門的な事案を解決する能力だと思います。依頼者の依頼にただ応えるのではなく、それに付加価値を付け、「この弁護士なら!」と思われるような弁護士を志したいと思います。

早稲田大学大学院法務研究科1年
清水元貴さん

1. リーガルリサ―チアンドプレゼンテーションの講座を 取った理由
実務経験豊富な児島先生に、実践的なリサーチとプレゼンテーションの仕方を教えていただきたくて、履修しました。

2. 授業で心に 残った内容や興味深かった内容
リサーチに関しては、人に聞く、文献にあたる、インターネットで調べるなどといった手段を組み合わせて、効率よく調べる方法を教えていただいたのが特に印象的でした。
プレゼンテーションに関しては、何枚も資料を用意するのではなく、1枚の資料に情報を上手くまとめる形で行われたのが特に印象的でした。
実務と同様に、限られた時間で調べ、限られた時間で説明するという、大変実践的なリサーチとプレゼンテーションの仕方を学ぶことができました。

3. Westlaw Japanを実際使ってみての感想
収録判例数が豊富なだけでなく、新しい判例の追加も早かったです。
また、目次を表示する機能など、便利な機能が豊富でした。
その上、操作が簡単でとても使いやすかったです。

4. 将来の目標
ビジネスロイヤーとして、社会に貢献できるようになりたいです。

早稲田大学大学院法務研究科2年
光永晴香さん

1. リーガルリサ―チアンドプレゼンテーションの講座を 取った理由
この授業を受講した理由は、実務に出てから必須であるといえるプレゼンテーションの実践的な技術を身につけたかったからです。
また、大学時代に判例検索をしなければならなかったとき、とても手こずった経験があったので、もっとスムーズに法情報検索ができるようになりたいと思い受講しました。

2. 授業で心に残った内容や興味深かった内容
児島先生が自身の経験に則して法情報検索の方法について教えてくださったのがとても印象的でした。
また様々な分野で活躍されているゲストスピーカーの方のお話を聞くことができたのもよかったです。

3. Westlaw Japanを実際使ってみての感想
Westlaw Japanの判例検索はとても使いやすく、普段の授業でも利用するようになりました。
中でも、目次がついているところやkey word検索、雑誌の記事検索がしやすいところが気に入っています。

4. 将来の目標
将来の目標は、まだ明確には決まっていませんが、弁護士になり子どもの人権を守る活動をしたいと考えています。
どのような活動をするにしても、この授業で得た法情報検索やプレゼンテーションの知識を生かしていきたいと思います。

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