Company History

沿革

トムソン ウエスト社の歴史は、1872年John Westがミネソタ州、セントポールにおいて、John B. West, Publisher & Booksellerを設立したことに始まります。1873年には、米国で初めて、週報での判例集The Syllabiを出版しました。その後、ウイスコンシン州の弁護士の要請に応え、ミネソタ州とウイスコンシン州裁判所の判例集を盛り込んだ「The North Western Reporter」を出版しました。以後、「National Reporter System」と名を変え、現在にいたるまで米国全土の連邦、州レベルの判例集として出版されており、同判例集は公式判例集と並び全米でもっとも権威のある判例書籍として知られています。1908年には、法律上の論点ごとの迅速な検索を可能にする「Key Number System」を開発、リーガルリサーチャーにとって強力なツールとなるとともに、業界のスタンダードとなりました。1975年には、判例集・法令集のオンラインデータベースサービスであるWestlaw®の提供を開始しました。1996年、ウエスト社は、トムソンコーポレーションの傘下に入り、同時にWeb上でのオンラインリーガルリサーチWestlaw.comのサービスを開始しました。

一方、新日本法規出版の歴史は、1948年にさかのぼります。当時、株式会社興文社の専務であった河合善次郎氏が労働省より依頼を受け、「新労働関係法令集」を発行するために新しい会社を設立したことに始まります。その年、初の書籍として「新労働関係法令集」を発行、そして1951年には総合判例集「新判例体系」を発行しました。1964年には、初の加除式の六法全書である「現行実務六法」を発行、巷のニーズにマッチした六法全書として顕著な発行部数を示しました。その後、1988年、日本初のCD-ROM判例検索システム「判例MASTER®」を発行し、以来15年以上にわたり更新版の発行を続けて、法曹界でもっとも利用されている判例データベースとして地位を確立しました。また、IT社会への対応を強化するため、2000年日本最大規模の法律ポータルサイトe-hoki.comをオープンしました。そして、2001年には、ブロードバンド時代のニーズに応えるため、インターネットによる、判例・法令総合データベース「MASTER Library®」の提供を開始しました。

両社は、日本と米国において、常に時代のニーズを探り新しい法情報提供のあり方を追求してきました。それぞれの国における法律出版・情報サービスのリーダーとしたノウハウと最新の情報技術をもとに、2006年、両社は、日本法の次世代総合オンラインサービスを提供するために、ウエストロー・ジャパン株式会社を設立しました。ウエストロー・ジャパン株式会社は、日米の法の歴史とともに歩んできた新日本法規出版とトムソン ウエストのDNAを受け継いきました。
そして、2023年11月1日、米国トムソン・ロイター(NYSE/TSX:TRI)は新日本法規出版株式会社との合弁会社であるウエストロー・ジャパン株式会社の全部の事業について、トムソン・ロイター株式会社が譲り受けることを内容とする最終契約を締結しました。

沿革 1872年 ウエスト社設立
  1948年 新日本法規出版株式会社設立
  1996年 ウエスト社がトムソンコーポレーションの傘下に入る
  2006年 トムソン社と新日本法規出版株式会社の共同出資によりウエストロー・ジャパン株式会社設立
  2023年 米国トムソン・ロイター(NYSE/TSX:TRI)は新日本法規出版株式会社との合弁会社であるウエストロー・ジャパン株式会社の全部の事業について、トムソン・ロイター株式会社が譲り受けることを内容とする最終契約を締結しました。

トムソン・ロイター 概要

トムソン・ロイターは、業界の専門知識と革新的な技術を結合し世界で最も信頼できるニュースおよびインフォメーションベースのツールを提供する専門家向け、世界有数のプロバイダです。弊社の世界的なジャーナリストと専門家のネットワークは、特に法律、税務各市場を中心にグローバル展開に必要な情報を提供しています。

HISTORY
所在地 米国ニューヨーク州
CEO スティーブ・ハスカー

*2008年4月18日、トムソン・コーポレーションとロイターは、世界最大規模の知的情報提供企業、トムソン・ロイターを結成いたしました。